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FREE BIRD

第20章 大人の恋の始まり方

「ただいま」


「おかえりなさい」


進は料理中の私を後ろから抱き寄せ、頬にキスをする。


「今日はこの香りなんだ…」


「ごめんなさい、私は気に入ってるの」


「美穂が気に入ってるなら構わないよ。
若々しい感じでそれもいいかもな…」


「夕飯出来るわ」


「ああ、先風呂にする。トイザらス中歩き回ってヘトヘトだ」


「そう、お疲れ様…」


進の後ろ姿は本当に疲れ気味だった。


私は少しも変わらない平然を装う自分に少し驚いた。


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