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FREE BIRD

第29章 ライオンになり損ねた

「美穂さんの孫!?」


驚いて声が変だった。


「やだあ、主人と前妻の娘の子。

つまり主人の孫だけど私の本当の孫ではないの」


「なるほど…」


「主人の娘が熱が出て動けないから保育園のお迎えよろしくだって。
全く暇人だと思ってやんなっちゃう」


僕はがっくり肩を落とした。


「そっか…時間大丈夫?」


「後30分くらい平気」


30分か…


僕は天井を仰いだ。

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