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FREE BIRD

第32章 罪人になる

…美穂side…

誠さんの唇は優しく甘く切ない。


唇が離れた時、私の頬には涙が伝っていた。


溢れる想いが涙になったのだろう。


「泣かないで…」


「悲しくて泣いてるんじゃないの。

あなたが好きで好きで堪らなくて涙が出たのよ…」


誠さんは再び唇を重ねてきた。


今度は熱く私は唇が開き誠さんの舌の侵入を受け入れた。


ああ…この時を私はずっと待っていた。


誠さんと知り合ってから既に半年…


でもあの日誠さんに腕を掴まれたあの瞬間から、

こうなる事をどこかで望んでいたのだ。


私は誠さんの首に腕を巻きつけ自らの舌を誠さんの口内に押し進めた。


誠さんの整った歯並び…肉厚の舌…ひとつひとつが髄脳を刺激し、性欲を掻き立てた。

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