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FREE BIRD

第53章 雪の嘘

雪は一頻り泣いたら、少し落ち着いたのか、長椅子に座り直した。


そして、僕を見て、悲しく微笑んだ。


「ごめんね、誠がパパじゃなくて」


誠なんて言われたの何年振りだ?


ああ、雪が妊娠する前以来だ。


頭が混乱して、どうでもいい事なのに回転早く動く。

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