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FREE BIRD

第57章 会えば愛しい人

「いやいや、今日はハゲ親父がさ…」


誠さんは私の気持ちを知らずか仕事の話をし始めた。


それも陽気に話すもんだから私も思わず笑いながら聞き入ってしまった。


話を切り出す雰囲気じゃない。


それどころか楽しくて仕方ない。進の事を暫し忘れた。


そのうちナポリタンとビーフシチューが運ばれ、たわいもないお喋りをしながら美味しく食事した。


「ふぅ、お腹いっぱい。マスター、凄く美味しかったです!」

客の少ない雰囲気から誠さんはカウンターの中のマスターに親しげに話し掛けた。


マスターは軽く手を上げ、ニコリと返した。





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