テキストサイズ

FREE BIRD

第60章 言わせない、聞きたくない

僕は知った。


美穂さんの涙の意味を…


でも、認めたくなかった。


「美穂さん、張り切っちゃったからお腹空いたよ」


咄嗟に雰囲気を変えた。


「なんか、食べようっと。美穂さんは?」


美穂さんは涙を隠すよう、振り向いた。


僕は気付かない振りをしてメニューを見せた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ