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FREE BIRD

第62章 話そう

場所を確認したら自転車で行ける距離だ。

都内を走るならタクシーよりこっちの方が早い。


「裕司、悪い、ちょっと出掛ける」


「はあ?」


裕司の返事も聞かないで、事務所所有の自転車に跨った。


「すぐ戻るから」


僕は美穂さんの店に向かい漕ぎ出した。


美穂さん、僕はこのままお別れなんてイヤだ。


必ず会って話しをしなきゃ、納得いかない。


逸る気持ちを抑えながら、美穂さんの店に辿り着いた。



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