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FREE BIRD

第64章 さよならは愛してるで

そう自分に何度も言い聞かせる。


なのに、私の頬を伝う熱い雫は何度も何度も零れ落ちる。


身体に染み付いた誠さんの記憶が叫んでいる。


まだあなたを愛してる。


ずっとあなたを愛してる。


立っているのが苦痛になり、車内にも関わらず私は泣き崩れた。


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