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FREE BIRD

第64章 さよならは愛してるで

明日から誠さんの日常を想う事が出来ない。

この先、現実の誠さんはもういない。


私の記憶だけに彼は存在するのだ。


それがどんなに苦しく切ない事でも私は押し殺し生きていかなければならない。


それが怖い。


これが、本当の罪の償いの苦しみになるんだ。



誠さん…


あなたも同じようにこんな気持ちを引き摺って、生きてゆくの?

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