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FREE BIRD

第74章 新しい鳥籠

「出来た!」


美穂は最後の捺印を終え、明るい笑みを見せた。


「よし、僕も」


僕も朱肉をたっぷり付け、用紙にしっかりと捺印した。


最後に指先で記入漏れがないか確認する。


「大丈夫だね」


「うん」


用紙を覗き込み、美穂も確認しニコリと目を細めた。


「知世が証人になってくれて良かった。凄く喜んでくれたもの」


「そっか、今度うちに呼んでゆっくり話したいね」


「ええ、誘ってみる!」


美穂は喜んで、僕の肩に頭を乗せた。







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