テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再生

「あなたが望まなくても、必然的にそうなるのだから、仕方ないでしょう。運命とは、そういうものよ。人が望みもしない場所にその人を連れてゆくの。良い意味でも、その逆の意味でもね。だから、これだけは憶えておいて。あなたが殿下と出逢った瞬間から、こうなる運命は決められていたのよ。運命に、流れに逆らわないで。そして、流れにうまく乗って幸運を掴んでね。ううん、幸運じゃなくて、好きな男の手よ。大好きな男の手はけして放しちゃ駄目。あなたが殿下を心から慕うのなら、今度は絶対に自分の心に嘘はつかないで」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ