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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て

後編でユンが領議政の罠と知りつつも、明姫に生き写しの春花に惹かれていき、ついには両想いというハッピーエンドになった。そのなりゆきも、裏を返せば、これを描いたことによって、明姫を殺した領議政の目論見はまんまと成功したことになる。
 それも前編の流れからすると、ちょっと酷すぎるという気持ちが作者にもあります。そのことについても校正しながら、本当にそれで良いのかと自問自答してみました。ただ、言い訳になるかもしれないけど、この際、領議政の思惑や存在なんて、もうどうでも良いじゃないかという想いになりました。
 確かにユンが春花と纏まってしまったことで、領議政の野望はついに叶ったことになってしまう。でも、問題なのは脇役の腹黒狸親父ではなく、ユンの幸せの方だと。ユンが再び人生に光を取り戻したことの方が実は私にとっては意味が大きかった。だから、もう領議政や大妃については敢えて作中ではそれほど触れませんでした。
 明姫という女の子は、私にとっても愛着のあるヒロインの一人となりました。恋にも生きることにも一生懸命で、しかも常に他人に対して優しく思いやれる―まさに理想像です。歳だけでいけば、私は立派に明姫のお母さんですが、それだけの年数を生きていても、たぶん、明姫には及ばないと思います。
 これからは人生で挫けそうになったときは明姫の健気さと前向きなパワーを思い出して進んでいこうと思います。
 次こそ江戸時代に帰ります―笑。これからまた明姫以上の魅力的なヒロインが生まれてくれれば良いなぁと思います。
 長らく、この物語をご覧いただきまして、ありがとうございます。
 また、よろしければ、前回同様、この続編があった方が良かったか、やはり、前編だけで終わった方が良かったかを教えて頂ければ嬉しいです。
 もちろん、どちらのご意見でも構いません。興味深く拝聴します。
 それでは、また、次回作でお逢いしましょう。
東 めぐみ拝
二〇一三年六月十三日   
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