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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再生

 私は負けない。明姫は自らに、腹の子に言い聞かせるように腹部を撫でながら呟く。
 春四月、満開の桜も散り、緑眩しい葉桜になる頃、観玉寺で二年という忍従の日々を過ごした美しい廃妃は晴れて王の待つ後宮へと戻っていった。


               (第三話【観玉寺の廃妃】終わり)
   



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