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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱

「それにしても、綺麗ですね」
 ヒャンダンと二人だけになると、早速、彼女が歓声に近い声を上げた。
 明姫は微笑み、頷く。
「珍しいわよね」
「水仙と崔尚宮さまはおっしゃいましたが、私にはどこから見ても薔薇にしか見えません」
 ヒャンダンが首を傾げている。明姫は笑った。
「私にも薔薇にしか見えないけど。でも、崔尚宮が水仙だと言うのなら、間違いなく水仙でしょう。それに、薔薇にしては形がちょっと水仙っぽいし、葉っぱは、これはもう完全に水仙のものよ」

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