身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
「この子は利発だな。生まれる前から父上が判るらしい」
と、この親馬鹿ぶりは、たとえ国王といえども余の大勢の父親と変わらないらしい。
ユンが外から軽く叩くと、何と腹がその回数だけ上下する。二回叩くと、腹の赤児が二回蹴り返してくる。それは幾度繰り返しても同じことで、まるで今から数を知っているかのように、ユンが叩いた数だけ、胎児もまた腹壁を蹴り返してきた。
「何とこの子は天才だ。もし男なら、国王になるより真に集賢殿の学者にした方が良いかもしれない」
と、この親馬鹿ぶりは、たとえ国王といえども余の大勢の父親と変わらないらしい。
ユンが外から軽く叩くと、何と腹がその回数だけ上下する。二回叩くと、腹の赤児が二回蹴り返してくる。それは幾度繰り返しても同じことで、まるで今から数を知っているかのように、ユンが叩いた数だけ、胎児もまた腹壁を蹴り返してきた。
「何とこの子は天才だ。もし男なら、国王になるより真に集賢殿の学者にした方が良いかもしれない」