身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
そう、小花は病気などで死んだのではない。毒を食(は)まされたのだ。まだ医師に確認を取ったわけではないけれど、ヒャンダンには多少の薬草の知識がある。この苦しみ様や死に方は、かなりの猛毒を使われた可能性が否定できなかった。
毒殺である可能性は極めて高いが、かといって、今の段階では病であるとも考えられる。それゆえ、大事を取って和嬪を小花に近づけなかったのだ。
小花は、信頼できる若い女官と二人で殿舎の裏庭に埋めた。小さなこんもりとした盛り土には印も何もなく、時が経てばここに主人の代わりに犠牲になって死んだ哀れな犬が眠っていることなど、誰も忘れ去るだろう。
毒殺である可能性は極めて高いが、かといって、今の段階では病であるとも考えられる。それゆえ、大事を取って和嬪を小花に近づけなかったのだ。
小花は、信頼できる若い女官と二人で殿舎の裏庭に埋めた。小さなこんもりとした盛り土には印も何もなく、時が経てばここに主人の代わりに犠牲になって死んだ哀れな犬が眠っていることなど、誰も忘れ去るだろう。