身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
もしかしたら、自分の希望的観測は真実なのかもしれない。大妃が長年の明姫へのわだかまりを解いたのではと考えると、ヒャンダンは嬉しくなった。
もっとも、老獪な大妃が仕組んだにしては、かなりお粗末な嫌がらせだとは訝しく思っていたのは事実である。
とにかく、これでひと安心というものだ。ヒャンダンは足取りも軽く廊下を歩いた。現金なもので、安心したら鼻歌まで口をついて出てくる。
今夜は久しぶりに黄内官と逢う約束をしている。昼間は人眼もあるし、互いに重責ある立場を任されて忙しい。到底、恋を語らうゆとりなどあるはずもない。
もっとも、老獪な大妃が仕組んだにしては、かなりお粗末な嫌がらせだとは訝しく思っていたのは事実である。
とにかく、これでひと安心というものだ。ヒャンダンは足取りも軽く廊下を歩いた。現金なもので、安心したら鼻歌まで口をついて出てくる。
今夜は久しぶりに黄内官と逢う約束をしている。昼間は人眼もあるし、互いに重責ある立場を任されて忙しい。到底、恋を語らうゆとりなどあるはずもない。