身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
永遠に理解し得ぬ二人
すっかり大きくなったお腹を庇うように歩きながら、明姫は一旦立ち止まる。すぐ背後を守るように付いてくるヒャンダンが心配そうに訊ねてきた。
「和嬪さま、大丈夫ですか?」
その不安の滲んだ声音に、明姫は振り返り微笑んだ。
「ええ、平気よ」
「もう産み月も間近です。あまりご無理はなさらないで下さいね?」
まるで妹の出産に立ち会う姉のような口調だ。明姫はもう一度笑い、頷いた。
「もちろんよ。今度こそ、国王殿下に元気なお子を抱いて頂かなくては」
すっかり大きくなったお腹を庇うように歩きながら、明姫は一旦立ち止まる。すぐ背後を守るように付いてくるヒャンダンが心配そうに訊ねてきた。
「和嬪さま、大丈夫ですか?」
その不安の滲んだ声音に、明姫は振り返り微笑んだ。
「ええ、平気よ」
「もう産み月も間近です。あまりご無理はなさらないで下さいね?」
まるで妹の出産に立ち会う姉のような口調だ。明姫はもう一度笑い、頷いた。
「もちろんよ。今度こそ、国王殿下に元気なお子を抱いて頂かなくては」