身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
「これは聞き捨てならぬことを言う。王妃となったばかりのそなたが離縁だ、寺に入るだなどと。第一、国王の離婚は認められない。もし離別するとすれば、それは廃妃となったときだけだ。そなたは、廃されて庶人の身分となっても良いと?」
春花は夢中で頷いた。
「構いません。俗世を棄てるのに、身分など、どうでも良いのです。そんなものは邪魔になるだけです。廃されて平民に降格されても構いませんから、どうか私をここから出して下さい」
「されど、子ができぬかどうかは、まだ判らないのではないか?」
「えっ」
春花は夢中で頷いた。
「構いません。俗世を棄てるのに、身分など、どうでも良いのです。そんなものは邪魔になるだけです。廃されて平民に降格されても構いませんから、どうか私をここから出して下さい」
「されど、子ができぬかどうかは、まだ判らないのではないか?」
「えっ」