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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻

ましてや、ここは彼だけの秘密の憩いの場所なのだ。若い頃は王宮に籠もりきりで息が詰まりそうになると、よくここに来て一人でこころゆくまで本を読みふけり、昼寝をしたものだ。
 この場所を知っているのは宮殿広しといえども、ユンの他には、かつての内侍府長黄孫維とその息子で現在の内侍府長黄意俊だけである。
 内官や女官にさせるわけにいかないのなら、自分でやるしかなさそうだ。別に身体を動かすのが嫌いなわけではない。宮殿の玉座で置物のように澄まし返っているのは、ユンの性分には合わない。

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