身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第24章 第二部 【身代わりの王妃】 ひそやかな恋情
「中宮殿の女官が? 何事だ」
ユンは黄内官と顔を見合わせた。
ユンの意を察した黄内官はすぐに外に出ていった。ほどなく戻ってきて、ユンに小声で告げる。
「中殿さまにお仕えする金尚宮からの遣いだとかで、女官が参っているようです」
「一体、何があったのだ」
あまり良い予感がしないまま問うと、はっきりと物を言う男にしては珍しく言葉を濁す。
「はっきりと申せ」
「大妃さまより呼び出しが来て、中殿さまが大妃殿に向かわれたとの由ですが、どうも大妃さまのお怒りが深いようで」
つまり、春花が大妃に叱責を受けているということだろう。
ユンは黄内官と顔を見合わせた。
ユンの意を察した黄内官はすぐに外に出ていった。ほどなく戻ってきて、ユンに小声で告げる。
「中殿さまにお仕えする金尚宮からの遣いだとかで、女官が参っているようです」
「一体、何があったのだ」
あまり良い予感がしないまま問うと、はっきりと物を言う男にしては珍しく言葉を濁す。
「はっきりと申せ」
「大妃さまより呼び出しが来て、中殿さまが大妃殿に向かわれたとの由ですが、どうも大妃さまのお怒りが深いようで」
つまり、春花が大妃に叱責を受けているということだろう。