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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第25章 第二部 【身代わりの王妃】  想いのゆくえ

「殿下、何をなさるのですか?」
 春花は恐怖に震えながら訊ねてみたけれど、王は応えてくれなかった。寒くもない真夏の夜に、身体が震える。身体中の肌が粟立ち、寒くて堪らない。
 怖い。これから何が起こるか判らないだけに、恐怖は余計に大きかった。と、突然、両脚を膝を立てた格好で大きく開かされた。
「あ!」
 春花は悲痛な声を上げた。信じられない。他人どころか自分さえ見たこともない大切な場所を大股をひらいた体勢で男に見られている。

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