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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第25章 第二部 【身代わりの王妃】  想いのゆくえ

 さんざん胸を弄んだ男は最後にチュッと両の乳首に口づけた。その大きな手が今度は身体中を這い回る。更に次は唇が鎖骨から次第に下へと降りていった。臍の窪みや淡い秘所の茂みを通り、膝で割り裂かれた両脚の太腿を時折はきつく吸い上げ、鬱血の跡を残しながら。
 春花の白い膚はあちこちに紅い花びらのような斑点が散った。もちろん、男に吸われた痕跡だ。
 また王が離れたので、春花は今度こそ、辛い責め苦も終わりになったのだと思った。安堵のあまり、気を失いそうなるが、ここで意識を手放すわけにはいかないと気を確かに持つのだと自分に言い聞かせる。

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