身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部 【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
「急に引きつけを起こされたとのことで、急遽、内医院の医官が治療に当たっております。急ぎ仁嬪さまのおん許にお行き下さいませ」
流石に幼い末娘が急に具合悪しくなったと聞いて、春花を押し倒すどころではなく、王はすぐに仁嬪の殿舎に向かった。
「金尚宮、ありがとう」
春花は金尚宮に心から礼を言った。このベテランの尚宮は春花が婚礼以前に参内したときから優しく接してくれる。
「今宵はもう何もお考えにならず、ゆっくりとお寝み下さいませ。これからのことは明日、お考えになればよろしいかと存じます」
「そうね」
春花は頷き、室内に戻った。
流石に幼い末娘が急に具合悪しくなったと聞いて、春花を押し倒すどころではなく、王はすぐに仁嬪の殿舎に向かった。
「金尚宮、ありがとう」
春花は金尚宮に心から礼を言った。このベテランの尚宮は春花が婚礼以前に参内したときから優しく接してくれる。
「今宵はもう何もお考えにならず、ゆっくりとお寝み下さいませ。これからのことは明日、お考えになればよろしいかと存じます」
「そうね」
春花は頷き、室内に戻った。