身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
「実家の義父上もそなたの一日も早い懐妊を待ちわびているのではないか。そなたもいつまでも子どもではないのだ。嫁いで人の妻になったからには、少しは大人にならなければならない」
ユンはそれだけ言うと、さっと立ち上がった。
扉を開け、隣室に控えていた金尚宮に告げた。
「今宵は中殿の許で過ごす。ゆえに、夜伽が務められるように支度をさせておくように」
わざと春花にも聞こえるように声を大きくした。そのまま踵を返し大股で部屋を横切り、中宮殿を出た。
ユンはそれだけ言うと、さっと立ち上がった。
扉を開け、隣室に控えていた金尚宮に告げた。
「今宵は中殿の許で過ごす。ゆえに、夜伽が務められるように支度をさせておくように」
わざと春花にも聞こえるように声を大きくした。そのまま踵を返し大股で部屋を横切り、中宮殿を出た。