身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
「領相大監はそこら辺を十分判ってらしたから、今度、新しい王妃さまを冊立するからには、絶対、和嬪さまによく似た美しい娘をってことで、都中を探し回ったそうよ」
「ああ、だから、成均館の教師風情の娘が王妃になれたのね。でも、あなた、よく内情を知ってるわね」
「私の伯父が領議政のペク・ヨンスさまのお屋敷の執事をしているの。だから、そういったことは筒抜け」
「ふうん」
と、厳しい声音が飛んで入った。
「何を無駄なお喋りをしておるのだ! 宮殿内では余計なことは一切言わざる見ざるという教えを忘れたのか」
「ああ、だから、成均館の教師風情の娘が王妃になれたのね。でも、あなた、よく内情を知ってるわね」
「私の伯父が領議政のペク・ヨンスさまのお屋敷の執事をしているの。だから、そういったことは筒抜け」
「ふうん」
と、厳しい声音が飛んで入った。
「何を無駄なお喋りをしておるのだ! 宮殿内では余計なことは一切言わざる見ざるという教えを忘れたのか」