テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て

「今日は大切な話があって、そなたを誘ったのだ」
「私も実は殿下に大切なお話があるのです」
 春花が微笑み、ユンも笑った。
「そうか。では、中殿から話してくれ」
「いえ、殿下の方からお願いします」
 ユンは頷いた。
「辛いことを思い出させてしまうかもしれないが、隠れ家での出来事について少し聞いて欲しい」
 春花が何も言わないので、ユンは続けた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ