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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て

「正直申し上げて、かなりの打撃を受けました。力のある家門の娘でもなく、たいした取り柄もない私が何ゆえ中殿という地位に就くことになったのか。どうして領相大監が私を中殿とすることに熱心だったのか。実家の父は真相を知っているようでしたが、幾ら私が問うても最後まで話してはくれませんでした。お前は知らなくて良いと淋しげに笑っているばかりで。ですが、女官たちの話を聞いた時、これですべての辻褄が合ったような気もしました」
 春花は薄く笑った。

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