身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
「私とあなたの間には、たくさんの問題がある。例えば先刻も言ったように、私が女官であることも大きな問題の一つよ。仮に私が女官を止めることができたら、また別の道が開けるだろうけど。それにしたって、私の実家はもうとっくに絶えたも同然なの。そんな家門の娘との結婚をあなたのお母さまが許して下さるとも思えない」
「もし、私がそれらの障害を一つ一つ、きちんと向き合い乗り越えてゆく覚悟があると言えば、そなたは私をもう一度、受け容れてくれるかい?」
明姫はユンを見つめた。まるで科挙の合格発表を待っている受験生のような顔。先刻の欲望を剥き出しにして襲いかかってきた凶暴な獣の彼とはまったく違う。
「もし、私がそれらの障害を一つ一つ、きちんと向き合い乗り越えてゆく覚悟があると言えば、そなたは私をもう一度、受け容れてくれるかい?」
明姫はユンを見つめた。まるで科挙の合格発表を待っている受験生のような顔。先刻の欲望を剥き出しにして襲いかかってきた凶暴な獣の彼とはまったく違う。