身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
流石に半月前に一度やって来て、逢わずに引き返したとはユンは言えなかった。
「もしかしたら、同じ夢を見たのかもしれませんね」
「同じ夢?」
ユンが訝しげに問うのに、明姫は頷いた。
「私も似たような夢を何度も見ました。行く手も見えないほどの白い霧が私を取り巻いていて、私はその中で殿下をお探ししているのです。でも、殿下にお逢いすることはいつもできなくて、夢の中で泣いてばかりいました」
「本当に済まない、明姫。辛い想いばかりをさせた」
「もしかしたら、同じ夢を見たのかもしれませんね」
「同じ夢?」
ユンが訝しげに問うのに、明姫は頷いた。
「私も似たような夢を何度も見ました。行く手も見えないほどの白い霧が私を取り巻いていて、私はその中で殿下をお探ししているのです。でも、殿下にお逢いすることはいつもできなくて、夢の中で泣いてばかりいました」
「本当に済まない、明姫。辛い想いばかりをさせた」