身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
彼の大切な宝物は安らいだ顔で眠っている。烈しすぎる営みのせいで、目尻にまだ涙の雫が残っているのを見て、ユンは苦笑する。
相変わらずだ。宮殿にいる頃も、もっと優しく抱いてやろうといつも思ったのに、一方的に逸って明姫ばかりを求めて泣かせ、最後には彼女が許しを乞うほど閨で責め立てた。
何故なのか。幾度抱いても、欲望は尽きることなく、心も身体も切ないほど疼いて熱く彼女を求めている。
ユンは明姫の目尻に溜まった涙をそっと唇で吸った。涙の味はほろ苦くて心なしか甘かった。
営みが烈しすぎた割には、明姫の寝顔が安心しきった幼子のようなのが救いであった。何より、恨まれていても仕方ないと思っていたのに、明姫が心から自分を待ちわび歓んで受け容れてくれたことが嬉しい。
相変わらずだ。宮殿にいる頃も、もっと優しく抱いてやろうといつも思ったのに、一方的に逸って明姫ばかりを求めて泣かせ、最後には彼女が許しを乞うほど閨で責め立てた。
何故なのか。幾度抱いても、欲望は尽きることなく、心も身体も切ないほど疼いて熱く彼女を求めている。
ユンは明姫の目尻に溜まった涙をそっと唇で吸った。涙の味はほろ苦くて心なしか甘かった。
営みが烈しすぎた割には、明姫の寝顔が安心しきった幼子のようなのが救いであった。何より、恨まれていても仕方ないと思っていたのに、明姫が心から自分を待ちわび歓んで受け容れてくれたことが嬉しい。