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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】  涙の味

 だが、あの夜は違った。大好きな男に久しぶりに逢えた。しかも、今度はいつ逢えるのかも判らない。そういった明日をも知れぬ危うさが明姫をいつもより大胆にさせていたのだろう。
 明姫はユンの意に素直に従った。既に指だけでなくユンの剛直でさんざんかき回され、貫かれたその場所は蜜が溢れて滴っている。零れ落ちているその蜜は恐らく明姫自身のものだけでなく、ユンが最奥で放った彼の蜜も混じっていたに違いない。

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