テキストサイズ

君のクラスで1時間

第3章 ご褒美合戦

一気に熱を持つ顔を押さえると、健人は口角を上げて私に言う。



「顔真っ赤!で?プリントは?」



即効で現実問題に引き戻される。

さっきの甘々は何処行った?!
私のファーストキスの下りは?!

言いたい事がいっぱいあるのに、健人が手を出してプリントを催促するから、何故か従ってしまう。



「ふうん、やれば出来んじゃん?」



パラパラと捲りながらチェックを入れ、再度間違えたところを細かく教えてくれる。

びっくりするくらい、この先生(健人)は教え方が上手い。将来、先生になればいいのにって思うくらい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ