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妖艶怪

第3章 第三章



日は沈み闇が広がる。
街灯のぼぅっとした
光の中をブーツとヒールの
足音が進んでいく。


この辺に住んでるんですか?

「あ,はい。一人暮らしです」

そうなんですかぁ。

「あなたはなぜ?」

友達がこの辺に住んでて
今日遊びに行くって
約束したんですけど。はは

「友達待ってるんじゃないですか?」

大丈夫ですよ。…たぶん

「たぶん、ですかw」

軽く笑う彼の横顔を見つめる。
なんでアタシは
食べられずにいるの???


あの…彼女とかいるんですか?

なんでアタシこんなこと!!ww

「え?あー…いません」

そんなにかっこいいのに?

「1ヶ月前に別れたんで。
それよりあなたは?」

いませんよ

「そんなに可愛いのに?」

アタシはがち照れしてしまった。

え,あ,そんなことっ

「謙遜は逆に嫌味ですよ?」

また笑う。
彼に一目惚れしたのかも。

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