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妖艶怪

第13章 第13章



外は風が強く、
ビュービューいっていた。
カタカタと窓が揺れる。

俺はうとうとし始めた。

「美味しそうな匂いね」

「食うなよ」

「わかってるわよ
ミラこそ気をつけてね」

「俺は女しか…」

「そうだったねクスクス」

なんとなく
レイに似た声が…

俺はまた寝返りをうった。

また寝返りをうつ。
声はしない。夢か…

ふと目を開ける。
風は止んだみたいだ。

布団から出て水を一杯飲む。

そして
布団に戻ろうとしたとき…

俺の目の前に女が!!??

「うわ…ぅぅぁぁ?!」

後ろから口を塞がれる。

女が電気をつけた。

「お願いだから静かに
話を聴いてね。
ミラ、離してあげて」

めちゃくちゃ
レイの声に似ているその人は
めちゃくちゃ美人だった。
ばっちりした彫りの深い目元。
ぷっくりした赤い唇も…
レイのに似ている。
細いのに胸とお尻は
美しい曲線を描き、
つい見とれる。

そしてミラと呼ばれた人は
俺の後ろから出てきて
その女の肩を抱いた。

その男もかなりイケメンで
背は男より少し高くて185位?
すらっとした細マッチョで
長いまつげに縁取られた目は
俺を見定めるように
鋭くこっちを見る。


この美男美女…
もしかして…


レイの…ご両親ですか??

「あら、もうわかってる♪
それに…なかなか
かっこいいわね、ミラ?」

「あぁそうだな」

レイのお父さんは
どうでも良さそうに答えた。
ってかなんでここに??!

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