テキストサイズ

妖艶怪

第15章 第15章

「どうして…どうして」

レイは俺の目を
貫くくらいに見つめて
繰り返した。
俺もパニくりそう…

「どうしてユーヤが
ここにいるの??!
ここはっここはっ…!!!!」

レイの目からは
涙が溢れ出す。


妖界?

俺が言うとレイは
大きく目を見開いた。

「そう…
ユーヤの世界とは違う…」

俺もレイに
言いたいことが
めちゃくちゃあったのに
全て吹っ飛んでった。

「レイ…落ち着け」

お父さんが座らせようと
肩に手を置くと
振り払った。

「パパとママでしょ??!
なんで連れてきたの??!!」

その言葉に
俺はカチンと来た。


お前が黙って
出ていくからだろ!!

俺らは見つめあった。

「アタシ…妖怪なんだよ??
人間を食べてるんだよ?
300年生きるんだよ?
そんな奴がどうやって
人間と生きて行くの??
アタシたちからしたら
人間は食べ物なんだよ…
人間が牛と結婚する??!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ