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妖艶怪

第15章 第15章

「ママ!!!」

お母さんが急に現れる。

「なんでユーヤを
連れてきたの??!!
アタシ、オクターと
結婚するって決めたの!」

するとお母さんは
涙を流していた。

「ママとパパは
命なんて惜しくない。
レイが幸せになってくれれば」

「でもママとパパが
いなくなったら…アタシ…」

レイも泣き出す。
こうやって見ると
さらに二人が似ているのが
わかった。

「大丈夫よ~
ユーヤくんがいるから。
レイが一番愛する人と
結婚して子どもをつくって
幸せに暮らしてくれるなら
命のひとつやふたつ
惜しくなんかないの。」

お母さんはレイの手を握り
そして抱きしめた。
俺もなんだか泣きたかった。

「オクターの家には
パパとママで行ってくる。
だから絶対幸せになるの」

「ママ…嫌だってば。
アタシの決意を無駄に
しないでよ。
ユーヤが妖怪になるなんて
無理だし」

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