妖艶怪
第15章 第15章
すると玄関が
開いた音がしたかと
思うと女の人が立っていた。
「人間じゃない!」
目を輝かせて俺を見た。
まっすぐな長い黒髪と
同じ黒い長いまつげ。
若くはないけど
すごい美人だ。
「おばあちゃん!」
レイが言って
俺はかなりびびった。
おばあちゃん?!
こんなに美人で
女優みたいな人が!?
「お母さん、
食べないで下さいね…?
レイの彼氏なんですから」
お母さんが言った。
レイのおばあちゃんは
目を見開いた。
「はぁぁ???
レイ、お前
人間なんかと
付き合ってるって??」