テキストサイズ

妖艶怪

第15章 第15章

「デビルフィッシャーは
どうしたの」

俺をじろじろ見ながら
言った。
美人だけど
ガサツなばあちゃんだな。

「それについて
いま話してるの。
おばあちゃん
お願いだから食べないでね」

レイが涙を拭きながら言った。
俺を見ようとしない。

「どうにか我慢するけどさぁ
…顔は悪くないけど
なんで人間なんだよ」

腕を組みながら
また俺をじろりと見る。

「そんなことより母さん」

お父さんが
いきなりばあちゃんの
横に立っていた。

「人間を妖怪にするって
可能なのかな?」

ばあちゃんの肩に
腕をまわしながら
言う姿はかなりかっこいい。
こんなお父さん
憧れるよな…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ