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妖艶怪

第15章 第15章

「はぁ?
こいつを妖怪にしたいって?」

指を指してくる。
俺は黙って答えを待った。

「そうなんだ」

「お前はホントに
困った可愛い息子だ…
私のいとこのいとこに
人間を妖怪にした奴がいた」

まじかよ!
じゃあ俺も…!!!

「そいつも
人間の女に惚れて
妖界につれてきて
古くから伝わる方法で
その女を妖怪にした。
だけど。」

「だけど?」

お父さん以外
みんな黙って聞いている。

「妖力をうまく
体に取り込めず、その女は死んだ」

死んだって…

「その古くから伝わる方法
母さんも知ってる??」

ばあちゃんは
馬鹿にするように
息子を見てから言った。

「家に本があったかもしれない」

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