気がついたら。
第5章 ライフ。
まぶしい輝きに起こされた。
気がつくと、家に来たときよりも外が明るくなっていた。
『起きた?』
ベッドの隅に座っているコウ。
ーー「うん。』
『今は朝だよ。』
あさかぁ・・・。
記憶のない私にそんな事言われてもなぁ・・・。
『ソラはまだ子供?』
こども・・・?
ーー「わからない」
『・・・。そうだよな。
わからないか。』
私は、目覚めて、記憶がない事を
実感してすぐにコウに会ったから、記憶がない事をあまり不自由には思っていなかった。
『まぁ、学校とか行かないで済むから、僕には好都合さ。』
チュゥッ
コウは私の近くに来て、そっと唇を合わせた。