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茶髪の男が、あわてて外を見る。男たちは息を潜めて様子を伺う。

私は声を出そうともがいた。

だけど、口や手足は男たちに押さえられて動けなかった。


「あっ…！　 お、おいっやべーよっ！ サツだっ！」


茶髪の男が青ざめてこちらにむかって叫ぶ。



ドンドンドンッ　ドンドンドンッ　　


「警察ですッ！　誰かいますか？！」


警察だとなのるドアの向こうのヒトはドアを叩きながら大きな声をだしている。



―――いましかないっ。


「ん゛ー！ ん゛ー！！！」

塞がれている口でおもいっきり声を出そうとするけど、言葉にならない。



「おぃっ 静かにしろ！」

男たちに小声で言われる。

男たちはまだ勘づかれてないと悟ったらしく、静かにしてやり過ごそうとしていた。