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わすれない

第2章 それぞれの傷

彼女たちは目撃した車のナンバーを覚えていて警察に連絡してくれた。


――美咲…。


俺はなんであいつのことがこんなにも気になるのか、今ようやく気がついた。



――あいつと似すぎてるからか…。俺はまだ吹っ切れてないんだ…。



「俺はまた同じことを繰り返すのかよ…。」






警察に連絡してくれた女の子が、美咲がきていた制服は南条の制服だって教えてくれた。



警察からの連絡先には俺の携帯番号を伝えた。



彼女たちにお礼をいい、車に戻った俺は、拉致った車が走っていった方へと向かった。



「美咲…生きててくれ……」



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