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わすれない

第2章 それぞれの傷

俺は今、寝ている美咲の隣で椅子に座り、駅で別れたことを後悔していた。





‐‐‐4時間前‐‐‐



美咲と駅で別れた俺はしばらくぼーぜんと突っ立っていた。



――普通破くか?そんなとこまであいつに似てんのかよ…。





ふと我にかえたのは近づく女の子たちの会話が耳にはいったからだった。


“制服姿の女の子が若い男たちの車に拉致られた。”

俺は絶対美咲だと思った。その彼女たちに声をかけ、
“もしかしたら知り合いかも知れないから”
とどんなやつだったかを聞いた。





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