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わすれない

第1章 出会い

見つめられることに耐えられなくて俯いた。


それでも男は見つめたまんま。


「も、もう、ここでいい!ここで降りる!
どうも、ありがとうございましたっ!!!」


沈黙や、見つめられることに我慢の限界で、ドアを開けようとしながら叫んだ。



だけど、どう頑張ってもドアが開かない。


――ガチャガチャッ なんで? なんであかないの~!!!!

気持ちは焦るばかりで、余計に顔が赤くなる。


「プッ クックックッ…アッハハッハ!!!!」


いきなり男が笑いだした。

訳がわからなくて余計に焦る。身体中変な汗が出てきてる私。

「なっ なんなの!!!
マジムカつく!!!さっさとドア開けろよっ!!!」


――もうやだっ!こいつなんなの!



「フッ…ハハッ なぁ、落ち着けって!何に焦ってんのか知らねーけど、まずは鍵のロックはずさねーと(笑)」



男にそう言われ、ドアをみた。確かに鍵がロックされたまんまだ…。





――バカか あたし…。



めちゃくちゃ落ち込んだ私は思わずため息をしてしまった。

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