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異能者の望むもの

第4章 平穏な学園生活

「いえ、大したことではありませんから気にしないでください」

「……」

ほんとに用心深いな。

そう思いながら俺は優希の近くまで行く。そして、優希の方へ手をかざし能力を行使する。

今回俺が使う能力は前も少し触れたが、『メモリー』と言う能力だ。

この能力を使って俺の存在をこいつの中から消し去る。

「なにするつもりだ!?」

「害はないんで安心してください。それに数秒後には覚えていないでしょうしね」

「それはどういう……」

「それでは。さようなら」

メモリーの対象である優希は、能力を受けた反動で眠ってしまった。

「おい。境夜……」

「大丈夫だ。眠ってるだけだから。時期に目をさますだろう」

「そう……か」

「じゃあな。俺はもう帰る」

「……あ、ああ。わかった。また明日な」

そして、俺はテレポートを使い自分の部屋がある寮に帰った。

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