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異能者の望むもの

第5章 生徒会

「じゃあ決定! みんなはこれから各自能力戦の対策を練ってていいよ」

「よし、じゃあ俺らもチーム戦の順場決めようぜ!」

「うん! そだね」

「ええ、そうですわね」

「……そ、そうですね」

まぁいいや。すぐ負けてやるし。普通弱い奴から順に最初の試合をやっていくはずだから俺は一番最初にしてもらおっと。

「よし! 決めるぞ」

「あ、あの…」

「ん? 境夜どうした?」

「あの、僕、一番最初がいいんですけど…。あの、僕このなかで一番弱いし…」

「うーん。却下!」

なんでだよ!! 

「え、えと…なんでですか? 要君」

「それは、今回は趣向をかえて一番弱い奴を一番最後にまわそうと思ってるからだ。基本、一番弱い奴は一番最初に入れるもんだ。けど、最初に負けて最後の強い奴にまで届かなかったらつまんねぇだろ? だから強い奴を切り札として最後に入れるんじゃなくて弱い奴を最後に入れるんだ」

「でもそれじゃあ先輩達とあたった時に僕達三人が一人でも負けたらそのクラスの一番強い人と境夜があたっちゃうよ? 大丈夫なの?」

そうだよ。俺が危険じゃないか。もっといってやれ福。

「だから境夜が危険にならないように頑張って俺らが勝つんだよ」

「そっか。そうだよね! 頑張ろう!」

そっかじゃねぇよ。それに要、それっぽいこといってんじゃねぇ。それはただ単に俺に強い奴と戦わせたいだけだろ。

「よし。順番も決まったことだし対策でも練るか」

「そうですね」

もう、なんとでもなれ!

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