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いつまでも

第7章 もう一度

収録が終わり家に帰ると、珍しく8時だった。

今なら、電話しても迷惑じゃないだろう。

そう思って、ケータイを手にとる。

久しぶりに見た名前と番号に、手が震える。

でも、あの頃とは違う。

伝えたい。

伝えたい。

どうしても伝えたい。

勢いよく、発信ボタンを押した。

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