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いつまでも

第7章 もう一度

プルルルプルルルプルルル

煩わしい呼び出し音が鳴り響く。

10秒くらい続き、もうだめかなと思った瞬間



「…もしもし」

「おぅ、久しぶり」

「お久しぶりです」

「元気だった?」

「はい!もちろん」

「ならよかった!」

沈黙。

言わなきゃ。

伝えなきゃ。

俺の何ひとつ変わらない気持ちを。

「あのさ!」

「待ってください!」

「え?」

「私から、話があるんです」

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