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お金の関係

第13章 自分で



詩織「キスマーク!?またこんな…」

充「俺のって証、消えたり薄くなったら
またつけるからな」

詩織「…はいっ」



服によっては
キスマークが見えてしまい
怒ったフリ、困ったフリをしていたが
内心
詩織は喜んでいた
キスマークは自分は充のものだという証
その数だけ充は自分に執着している
勝手な思い上がりだったが
それだけで詩織は
幸せだった



詩織「…」

充「ほらっ、着替えて学校行くぞ」

詩織「はいっ」



例え気持ちを伝えられなくても
体だけ、お金だけで繋がってる関係でも
一緒にいられるだけで
触れ合えるだけで
詩織は
幸せだった



詩織「…」



高望みはしない
ただ叶うならこれからもずっと一緒に
着替えながら心の中でそう願う
詩織だった


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